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伝統色を通して楽しむ私たちの美意識|いにしえ人の色彩感覚

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和の色コラム

和の色コラム

伝統色を通して楽しむ私たちの美意識|いにしえ人の色彩感覚

今も色あせぬ魅力を放ち続ける『源氏物語』や『枕草子』が書かれたのは、平安時代。今から、およそ1200年前の話です。

その頃の日本の中心であった京都から、400~500年の時を経て政治経済の中心が江戸に変わり、そこでも独特の文化が花開きます。

そのどちらにも、人々の『色』に対する思いが、反映されています。

彼らの持つ色彩感覚が文化の一端を担ったことは確かです。

今も、世界の中でも特に色を見分ける力がすばらしいといわれる私たちのルーツともいうべき『和の色』についてのコラムです。

2024/11/13

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カラスの濡羽色(ぬればいろ)というのは、遥か万葉の時代から、女性の黒髪を形容する言葉として使われてきました。艶やかで、光のあたり具合によっては、緑にも紫にも見える美しさを表現したものです。…

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青黛と書いて、せいたい、と読みます。『黛』という字だけで『まゆずみ』と読むので、女性には、なじみのある漢字かもしれません。青黛は、江戸時代の流行色のひとつでした。何故なら、男性のちょんまげ…

御所染(ごしょぞめ)とは、いかにもみやびな色名。やはり、御所に関したところから付けられた名前です。徳川家康の孫で、御水尾天皇の妻であった、東福門院に仕える女官から、ブームに火が付いたと言わ…

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