カラースクールT.A.A

伝統色を通して楽しむ私たちの美意識|いにしえ人の色彩感覚

お問い合わせはこちら

和の色コラム

和の色コラム

伝統色を通して楽しむ私たちの美意識|いにしえ人の色彩感覚

今も色あせぬ魅力を放ち続ける『源氏物語』や『枕草子』が書かれたのは、平安時代。今から、およそ1200年前の話です。

その頃の日本の中心であった京都から、400~500年の時を経て政治経済の中心が江戸に変わり、そこでも独特の文化が花開きます。

そのどちらにも、人々の『色』に対する思いが、反映されています。

彼らの持つ色彩感覚が文化の一端を担ったことは確かです。

今も、世界の中でも特に色を見分ける力がすばらしいといわれる私たちのルーツともいうべき『和の色』についてのコラムです。

『青磁』は、中国で生まれ発展していった磁器です。青磁釉(せいじゆう)を施した磁器の総称を『青磁』と呼んでいます。この釉薬に含まれる鉄分の量によって、黄色が勝った緑から、空色まで、発色が大き…

一斤染(いっこんぞめ)とは、絹一疋(いっぴき)を染めるために、紅花を一斤使ったことから、この名になりました。一斤とか一疋とか、聞きなれない単位ですね。斤というのは、中国から入ってきた「重さ…

褐色は「かちいろ」と読む場合と「かっしょく」と読む場合で、色が異なります。「かちいろ」と読むのは、紺色よりもさらに濃い藍色。「かっしょく」と読むのは、いわゆる焦げ茶色のような濃い茶色。もと…

緑青色は、『ろくしょういろ』と読みます。孔雀石から作られる顔料です。古代中国から日本に伝来し、飛鳥時代に日本の宮廷文化に導入されました。奈良時代には、仏教寺院の仏像や仏画によく使用されまし…

ベンガラ色は、鉄分を主成分とする天然の鉱石である「赤鉄鉱」から作られる赤褐色の顔料です。江戸時代に輸入されたこの色が、インドのベンガル地方から届いたものだったことから、ベンガル→ベンガラ→弁…

たまご色

2023/09/14

たまご色とは、卵の黄身の色とされています。たまごが現在のように、身近な存在になったのは、昭和30年ころからです。この頃から、食生活の欧米化が進み、食の意識が大きく変わり始めました。栄養価の高…

あれ?煎茶って、緑色じゃないの?って思っていませんか?実は『煎茶』は『煎じ茶』のこと。煎じるとは、煮詰めるということで、本来は、茶葉をグツグツ煮てできるお茶が『煎茶』なんです。現在のような…

胡粉ネイルに使われている胡粉(ごふん)というのは、貝殻を原料とした白の顔料です。ホタテを中心にハマグリや牡蠣など、炭酸カルシウムを主成分としています。『胡』といえば、二胡という楽器を思い浮…

柘榴(ざくろ)は、多くの植物性化合物を含んでいます。それが、更年期障害の緩和、生理不順や髪・肌のうるおい、骨粗しょう症の予防にも役立つということで『女性の果実』といわれています。原産地は、…

『二人静』って、ちょっと変わった色名ですね。能の演目としてあったものを、足利義政が舞った際に使用した衣装から、この色名が付きました。足利義政は、室町幕府の8代将軍で、彼がいなければ今の日本文…

水色(みずいろ)は、水の色。だから、涼しげで爽やかなイメージ。だけど、本当に蛇口から出る水に色がついていたら、ちょっと気持ち悪くないですか?本来、水の色というのは、無色透明。クリアです。も…

『金糸雀』はカナリアと読みます。うまく表現した漢字だと思いませんか?カナリアは、アフリカ大陸の北西、カナリア諸島に野鳥として生息していました。その鳥が、1人のスペイン人によってヨーロッパに持…

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。