お屠蘇でお祝いお正月
2024/01/01
明けまして、おめでとうございます。
今年も、よろしくお願いします。
ところで「お屠蘇」というと、単に『お正月に飲むお酒』と思っておられる方もあるのでは?
私も、そう思っていました。
実は、その起源は、とても古いものらしく、さかのぼれば中央アジアの寒い山岳地方や、サハラ砂漠あたりの北方民族にまで行きつくそうです。
彼らの飲んでいた薬酒が、漢民族に伝わり、病気の予防や保健のために飲むようになったとか。
日本には、平安時代、唐の国より伝わりました。
以来、厄除けと無病長寿を祈願して飲むようになったそうです。
屠蘇、という字が当てられたのにも、とても意味があるようです。
屠殺と蘇生、つまり邪気を屠る(ほふる)、そして新たな魂を蘇(よみがえ)らせる、ということです。
嫁いだ際に、義母から「お屠蘇の元を、みりんにつけておいて」と言われて、何のことだかチンプンカンプン???
お屠蘇の元というのは、いろんな薬剤がガーゼに包んでありました。
それを一晩、みりんにつけて、元旦の朝にいただくのだ、と聞いてさらにビックリ!
みりんって、あの料理に使う味醂?
実際、上等の焼酎で作ったホンモノのみりんに付け込んだお屠蘇は、本当に『薬酒』だと思いました。
家々によって、お屠蘇に使う中身は違うようですが、どれも今のような薬がなかった時代、カラダを健康に保ち、無病息災を願ったのだろうな、ということが想像できます。
山椒(さんしょう)・陳皮(ちんぴ)・桂皮(けいひ)・桔梗(ききょう)・八角(はっかく)・白朮(びゃくじゅつ)など、お香作りに使う香原料の名前も・・・・。
クスリとして伝わってきた香原料を、お香として扱い、香道にまで高めた先人たちに感謝しつつ、今年もそんなお香をカジュアルに楽しんでいこうと思います。
色と香りの彩り香®、今年もよろしくお願いします。
2024年 元旦
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