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梅色のかさね

梅色のかさね

2022/01/15

十二単で梅の花を表現

 
平安時代の装束ときいて、一番に思い浮かべるのは、十二単(じゅうにひとえ)の姫君の姿かもしれません。
正式名称は『五つ衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)』といいます。
「袴・単・五衣・打衣・表着・唐衣・裳」を全て身に着けて、初めて宮中における「正装」と言われる装束となります。
 
この中の五つ衣に用いる着物の色かさねを「かさねの色目」と呼んでいます。
 
『かさね』を「重ね」と書くか、「襲ね」と書くかは、古典の研究者の間でも定まっておらず、混乱しているようですが、私は、こんな風に考えています。
 
重ね・・・表の色と裏の色を重ねることで、新たに浮かび上がる色
襲ね・・・何枚かの色を少しずつずらせて見せるグラデーション(下画像)
 
なぜなら、『襲』という字には、「襲撃」という熟語に使われるように、覆いかぶさるという意味があるから。
というわけで、彩り香のおけいこでお話しするときには、「重ね」と「襲ね」を、そんな風に使い分けています。
 
 
ちなみに、『梅のかさね』のひとつ、『紅梅の匂い(こうばいのにほひ)』の色は、こんな感じに襲ねます。
 
※『襲ね』の配色。少しずつ色をずらして見せる
 
※表裏『重ね』て、できた新たな色を複数枚『襲ね』る。
 
「春の花と言えば梅」
旧暦での元旦は、現在の2月ころ。
この頃、盛りを迎える[『梅』が、初春にふさわしい花だったのでしょうね。
かさねの色目に由来した『梅重』という色があります。
 
 
平安時代の人達にとって、『季にあひたる』というのは、とても大事。
色選びは、自分のセンスを表現する大きな要素であったと言えます。
 
彩り香のおけいこ12では、7月に、このかさねの色目のお話をさせていただいています。
そして、その色目を500色の色鉛筆を使って、表現していただきます。
 
この月のお香つくりのワークは、ねり香。
自分を表現するのにぴったりな色と香りを楽しんでいただきます。
是非、トライしてみてください。
 
彩り香の体験、おけいこの単発参加も随時受付中です。
 
 

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彩り香
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