新橋色(しんばしいろ) 新橋色は、新橋の芸者衆に好まれた色。明治中期に外国からやってきた、比較的新しい色名です。江戸から明治になり、諸外国のものが積極的に取り入れられるようになりました。色もそのひとつ。様々な化学…
銀朱(ぎんしゅ) 銀朱、と言うのは、真朱と一線を引くためにできた色名です。真朱は、真実の朱色、ホンモノの朱色。朱色の原料は、朱砂(しゅさ)。中国の湖南省辰州で採られた朱砂(しゅさ)は、特に良質で「辰砂(しん…
卯の花色(うのはないろ) 卯の花とは、ウツギの花の事。ウツギは『空木』と書きます。枝の内部が空(から)なことから、こう呼ばれたそうです。これが、卯の花と呼ばれるようになったのは、旧暦の4月、つまり卯月に咲く花だから。…
蒲公英色(たんぽぽいろ) たんぽぽは、漢字で書くと「蒲公英」なんで、こんな難しい字を・・・・。と調べたら、そのルーツは中国でした。今も使われている漢方薬に開花前に収穫したたんぽぽを乾燥させたものがあります。その名前…
菖蒲色(しょうぶいろ) アヤメとショウブとカキツバタよく似ていますが、見分けられますか?特に、アヤメとショウブは、漢字で書いても『菖蒲』ですね。アヤメは、花の根元に網目状の模様があるのが特徴。『文目』『網目』とい…
薔薇色(そうびいろ) 薔薇色というのは、読めるけど書けない漢字の代表ですね。今は、一般的に「バラ色」と読むのが普通ですが、明治時代の初めころまでは「そうびいろ」と呼んでいました。薔という字は音読みで、ソウ・ショ…
藤色(ふじいろ) サクラの終わった後を彩る花も色々あります。藤の花もそのひとつ。山間で遠目に紫色の花を見つける頃には、ずいぶん気温も上がって初夏の様。平安時代の貴族たちにも、非常に愛された花でした。紫式部も…
萌黄色(もえぎいろ) 萌える、というのは「芽が出る」という意味です。出てきたばかりの草木の新芽の色が、萌黄色(もえぎいろ)です。色彩心理においても、この、黄味を帯びた明るいグリーンには、『若々しい』『フレッシュ…
二藍(ふたあい) 二藍(ふたあい) もともと「藍」は色名ではなく、色、という意味で使われていました。 青も藍赤も藍赤と青、この対照的な性格を持つ二つの色を合わせることで、出来上がる紫を楽しんだ平安貴族たちでし…
さくら色 春は、花の季節。中でもサクラは別格ですね。花見と言えば、サクラ。ところで、お花見の発祥の地と言われる場所をご存知でしょうか?実は、京都の二条城の南、神泉苑なんです。812年に嵯峨天皇が花見の宴…