紅の八塩(くれないのやしお) 紅の八塩(くれないのやしお)って、なんだか色の名前とは思えない、きれいな響きだと思いませんか?事実、検索をかけると施設名として出てきて、ちょっとビックリしました。色名としては、とても古いで…
鶸色(ひわいろ) 弱い鳥と書いて鶸(ひわ)と読みます。スズメの仲間で、秋から冬にかけて日本にやってくる鳥です。秋の季語にもなっているので、鶸(ひわ)を詠んだ俳句もたくさんあります。目白にもをされぬ鶸の羽色哉…
紫檀色(したんいろ) 紫檀(したん)は、木材の色です。紫檀のタンスといえば、最高級の家具。他には、仏壇や仏具、琵琶や三味線などの楽器にも使われています。木質が緻密で、重くて固いというだけでなく、磨くと美しい光沢…
生成色(きなりいろ) 『生成り』と書いて、きなり、と読みます。布というのは、綿や麻を糸にして織って出来上がるものですが、その際、漂白や染色、薬剤による化学処理を施さず、自然に近い風合いを残したものを『生成り』と…
露草色(つゆくさいろ) 露草(つゆくさ)‥‥夏の朝、たんぼのあぜ道や路地のわきなどに、小さくひっそりと咲く青い花を、誰もが一度は見かけたことがあると思います。朝露に濡れて、涼しげに咲く様子は、暑さの中で感じる一瞬の…
苅安色(かりやすいろ) 苅安(かりやす)というのは、イネ科の植物で、古くから、黄色に染める材料として用いられました。古代の人々にとって、日々、目に見えて成長する『植物』には、そこに宿る精霊のチカラがあると信じてい…
東雲色(しののめいろ) 東雲・・・しののめ、と読みます。東雲さんという名字を持つ人も、北海道を始めとして、全国に約700人おられるそうです。東雲色(しののめいろ)とは読んで字のごとく、東の雲の色です。東といえば、朝の…
納戸色(なんどいろ) 納戸色(なんどいろ)は、緑みの暗い青色です。色名の由来は、諸説様々。納戸に出入りした役人の着物の色、だったり、納戸にかかっていた幕の色、だったり・・・。また、納戸に置かれていた藍染めのもの…
丹色(にいろ) 丹色(にいろ)の『丹』は、赤土のことです。土の中の水銀と硫黄(いおう)が化学反応を起こした結果、できる色です。そして、鉛の酸化物である『鉛丹(えんたん)』も、上質で高価な『辰砂(しんしゃ)…
江戸紫(えどむらさき) 江戸紫は、青みを帯びた紫を表現する色名です。この時代、江戸が政治の中心になったとはいえ、帝のおられる京都と比べれば、まだまだ発展の余地がありました。そんな土地のひとつ、武蔵野は紫草(むらさ…