利休鼠(りきゅうねず) 利休鼠(りきゅうねず)・・・この緑がかったグレーには、利休という名がついていますが、特に千利休が選んだ訳ではありません。茶道で使うお茶の緑と、侘茶という概念からの抑えたトーンがこの色の名前に相…
織部色(おりべいろ) 織部色(おりべいろ)という色は、茶道の心得がなくても、陶器の質感と共に覚えがあるのではないでしょうか?織部というのは、古田織部の通称で知られる武将の名前で、本名を古田重然(ふるたしげなり)…
黄金色(こがねいろ) 黄金色の輝き、というとキラキラして美しいだけでなく、そこに価値を見いだせるものということが伝わりますね。『こがねいろ』というのは、そのまま黄金(おうごん)に直結するイメージを広げます。学生…
紅葉色(もみじいろ) 『紅葉』という字は、「こうよう」「かえで」「もみじ」という3つの読み方があります。どれも正しい読み方です。それぞれ、別の漢字が宛てられるときもあります。こうよう黄葉かえで楓もみじ椛「こうよう…
紅花(べにばな)のお茶会へのお誘い 紅花(紅花)は、染料としてだけでなく、スパイスとしても優れた効用があります。香りと風味向上特に、米料理やスープ、カレー、スパイスブレンドに使用され、独特の芳香と風味を添えます。抗酸化作用中…
一斤染(いっこんぞめ) 一斤染(いっこんぞめ)とは、絹一疋(いっぴき)を染めるために、紅花を一斤使ったことから、この名になりました。一斤とか一疋とか、聞きなれない単位ですね。斤というのは、中国から入ってきた「重さ…
青磁色(せいじいろ) 『青磁』は、中国で生まれ発展していった磁器です。青磁釉(せいじゆう)を施した磁器の総称を『青磁』と呼んでいます。この釉薬に含まれる鉄分の量によって、黄色が勝った緑から、空色まで、発色が大き…
褐色(かっしょく) 褐色は「かちいろ」と読む場合と「かっしょく」と読む場合で、色が異なります。「かちいろ」と読むのは、紺色よりもさらに濃い藍色。「かっしょく」と読むのは、いわゆる焦げ茶色のような濃い茶色。もと…
緑青色(ろくしょういろ) 緑青色は、『ろくしょういろ』と読みます。孔雀石から作られる顔料です。古代中国から日本に伝来し、飛鳥時代に日本の宮廷文化に導入されました。奈良時代には、仏教寺院の仏像や仏画によく使用されまし…
弁柄色(べんがらいろ) ベンガラ色は、鉄分を主成分とする天然の鉱石である「赤鉄鉱」から作られる赤褐色の顔料です。江戸時代に輸入されたこの色が、インドのベンガル地方から届いたものだったことから、ベンガル→ベンガラ→弁…