納戸色(なんどいろ) 納戸色(なんどいろ)は、緑みの暗い青色です。色名の由来は、諸説様々。納戸に出入りした役人の着物の色、だったり、納戸にかかっていた幕の色、だったり・・・。また、納戸に置かれていた藍染めのもの…
丹色(にいろ) 丹色(にいろ)の『丹』は、赤土のことです。土の中の水銀と硫黄(いおう)が化学反応を起こした結果、できる色です。そして、鉛の酸化物である『鉛丹(えんたん)』も、上質で高価な『辰砂(しんしゃ)…
江戸紫(えどむらさき) 江戸紫は、青みを帯びた紫を表現する色名です。この時代、江戸が政治の中心になったとはいえ、帝のおられる京都と比べれば、まだまだ発展の余地がありました。そんな土地のひとつ、武蔵野は紫草(むらさ…
蘇芳色(すおういろ) 蘇芳(すおう)という色は、縹色(はなだいろ)と同様に、大変古くから使われてきた色です。蘇芳という木の芯材を煎じて染めるという技法と共に、飛鳥・白鳳時代に大陸より伝わったとされています。お香…
縹色(はなだいろ) 縹色と書いて、「はなだいろ」と読みます。日本最古の「青色」です。大陸から染色技術や染料がやってくる以前の青は、非常に褪せやすく、雨に当たると流れてしまうといった難点がありました。これは、つ…
彩り香®の基本のお香~甘松~ 甘松(かんしょう)は、アロマでは「スパイクナード」という名で、ベースノートとして使われる香りです。マグダラのマリアが、イエスの足に塗ったと福音書の中にも出てくる、神秘的な精油。お香では、オ…
お屠蘇でお祝いお正月 明けまして、おめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。ところで「お屠蘇」というと、単に『お正月に飲むお酒』と思っておられる方もあるのでは?私も、そう思っていました。実は、その起源…
おばあちゃんのタンスの匂いって? 今日は、『龍脳』のことをお伝えしますね。『龍脳』って、漢字をみるとちょっとギョッとしませんか?龍の脳って・・・・・。龍脳を日本に伝えてくれた国、中国において、それだけ貴重なものだった、とい…
茜色(あかねいろ) あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が手を振るこれは、万葉集に出てくる問答歌で額田王の作。学生時代の歴史や古典の時間に、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?私は、これを初めて聞…
鴇色(ときいろ) 「鴇」は読めなくても「朱鷺」と書いてあれば、読めますね。学名ニッポニアニッポン、特別天然記念物になっている鳥のことです。今では、簡単に見ることが叶わなくなってしまったトキですが、万葉集や日…