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伝統色を通して楽しむ私たちの美意識|いにしえ人の色彩感覚

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和の色コラム

和の色コラム

伝統色を通して楽しむ私たちの美意識|いにしえ人の色彩感覚

今も色あせぬ魅力を放ち続ける『源氏物語』や『枕草子』が書かれたのは、平安時代。今から、およそ1200年前の話です。

その頃の日本の中心であった京都から、400~500年の時を経て政治経済の中心が江戸に変わり、そこでも独特の文化が花開きます。

そのどちらにも、人々の『色』に対する思いが、反映されています。

彼らの持つ色彩感覚が文化の一端を担ったことは確かです。

今も、世界の中でも特に色を見分ける力がすばらしいといわれる私たちのルーツともいうべき『和の色』についてのコラムです。

たまご色

2023/09/14

たまご色とは、卵の黄身の色とされています。たまごが現在のように、身近な存在になったのは、昭和30年ころからです。この頃から、食生活の欧米化が進み、食の意識が大きく変わり始めました。栄養価の高…

あれ?煎茶って、緑色じゃないの?って思っていませんか?実は『煎茶』は『煎じ茶』のこと。煎じるとは、煮詰めるということで、本来は、茶葉をグツグツ煮てできるお茶が『煎茶』なんです。現在のような…

胡粉ネイルに使われている胡粉(ごふん)というのは、貝殻を原料とした白の顔料です。ホタテを中心にハマグリや牡蠣など、炭酸カルシウムを主成分としています。『胡』といえば、二胡という楽器を思い浮…

柘榴(ざくろ)は、多くの植物性化合物を含んでいます。それが、更年期障害の緩和、生理不順や髪・肌のうるおい、骨粗しょう症の予防にも役立つということで『女性の果実』といわれています。原産地は、…

『二人静』って、ちょっと変わった色名ですね。能の演目としてあったものを、足利義政が舞った際に使用した衣装から、この色名が付きました。足利義政は、室町幕府の8代将軍で、彼がいなければ今の日本文…

水色(みずいろ)は、水の色。だから、涼しげで爽やかなイメージ。だけど、本当に蛇口から出る水に色がついていたら、ちょっと気持ち悪くないですか?本来、水の色というのは、無色透明。クリアです。も…

『金糸雀』はカナリアと読みます。うまく表現した漢字だと思いませんか?カナリアは、アフリカ大陸の北西、カナリア諸島に野鳥として生息していました。その鳥が、1人のスペイン人によってヨーロッパに持…

木槿(むくげ)とは夏に咲く、アオイ科フヨウ属の植物。ハイビスカスの仲間です。『槿』という感じ1字でも「むくげ」と読みますが、源氏物語では『槿の姫君(あさがおの姫君)』として、登場します。光…

海松色と書いて、みるいろ、と読みます。海松は、世界中の暖かい地方の海に生息する海藻の一種です。古代の日本でも、食されていたようで、租税として納められていた、馴染みのある海藻でした。韓国では…

江戸時代、3大花形職業は『大工』『左官』『鳶』でした。これらの職業は、江戸の街を作り上げた『華の3職』として、江戸庶民からも一目置かれる存在でした。中でも鳶職は、本来の建築関係の仕事に加え、…

五代目市川団十郎が、歌舞伎の演目の一つ「暫(しばらく)」の衣装に用いて人気を博した色です。江戸時代の流行色の多くは、歌舞伎役者から発信されました。というのは、江戸時代、庶民にとっての大きな…

新橋色は、新橋の芸者衆に好まれた色。明治中期に外国からやってきた、比較的新しい色名です。江戸から明治になり、諸外国のものが積極的に取り入れられるようになりました。色もそのひとつ。様々な化学…

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