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緑青色(ろくしょういろ)

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緑青色(ろくしょういろ)

緑青色(ろくしょういろ)

2023/09/25

緑青色は、『ろくしょういろ』と読みます。

孔雀石から作られる顔料です。

 

古代中国から日本に伝来し、飛鳥時代に日本の宮廷文化に導入されました。

奈良時代には、仏教寺院の仏像や仏画によく使用されました。

あおによし 奈良の都は咲く花の 匂ふがごとく 今盛りなり

 

奈良の枕詞(まくらことば)になっている『あおによし』

「あおに」は「青丹」で、青い土を表します。

 

この頃、奈良は、岩緑青の産地だったという事が根底にあったようです。

 

緑青色は宗教的な意味でも重要でした。

仏教寺院の仏像や仏画において、この色は聖なるものとして使用され、宗教的な信仰と深い結びつきを持ちました。

また、緑青色は幸運や平和を象徴する色としても用いられたのでした。

色彩心理から見ても、緑青色は自然界の色調の代表である「空」と「木々」「草」と同じ色調であり、見る人に平和と安定感をもたらします。

この色は緩和的で穏やかであり、緊張や不安を和らげる助けになります。

特にストレスが多い現代社会において、青と緑は心を癒し、リラックスさせてくれます。

 

緑青色(ろくしょういろ)は、孔雀石を粉砕して作られます。

そして、酸化銅を生成し、緑青色の色素を作り出すために、高温で焼かれます。

冷却し精製されたものから、不純物や不要な物質が取り除かれ、ようやく純度の高い緑青色が得られるのです。

 

ちなみに、もっと細かく砕くと、だんだん白みを帯びた緑青色になります。

これは「白緑(びゃくろく)」という、別の色として流通することになるのです。

緑青色は、こんな色

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