世界三大美女といえば、クレオパトラ、楊貴妃、そして小野小町|共通点は何?
2022/06/24
世界三大美女といえば、「クレオパトラ」「楊貴妃」に加えて、小野小町だといわれるのは、日本だけだと言われます。
実物を見たわけでもないので、その評価をどうのこうの言うつもりはありませんが、クレオパトラと楊貴妃が不動の地位を占めているのは確かです。
東のクレオパトラと西の楊貴妃。
この二人に共通したものは、なんだったでしょう?
実は、
自分の香りで殿方を魅了した
という点です。
クレオパトラは、古代エジプトの女王で、ローマを支配していたユリウス・カエサルやその部下アントニウスとのロマンスで知られます。
楊貴妃も、玄宗皇帝を魅了し、その寵愛ぶりが結局は国を衰退させる戦争にまで発展してしまいます。
相手をそこまで夢中にさせるものに、彼女らは香りのチカラをうまく使いました。
クレオパトラは、バラ風呂に入り、寝室にバラを敷き詰め、バラの香油をつけてユリウス・カサエルを迎えたと言われます。
楊貴妃は、部屋には常に香を焚き、匂い袋を身につけていました。
時には、沈香や丁子を口に含んでいたりもしていましたが、なにより彼女自身が好んだ香りは「催淫効果」のあるじゃ香(じゃこう)だったといいます。
この二人の「香り作戦」のベースにあったものは「自身の体臭」です。
人は五感を通して、外からの情報を取り入れますが「嗅覚」だけはその情報がダイレクトに脳に届くのです。
つまり、最も本能に忠実な器官。
動物は、その体臭で発情期を知るといいます。
彼女たちの体臭が、英雄たちの本能を刺激し、彼女たちがまとった香りの演出で、手放せない、愛さずにはいられない、そんな状態になったことは想像に難くないことです。
そういう意味で考えると、最後の一人「小野小町」っていう人は、どんな魅力があったのでしょう?
美貌と才能の両方を手にしていたと言われる彼女の有名な歌は、百人一首の中の一つ。
花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世に振る ながめせしまに
そして、もうひとつ有名なのが、深草の少将の百夜通い(ももよかよい)伝説。
小野小町に求愛し100日間通い続ければ願いをかなえると言われたものの、99日目の雪の日に息絶えて叶わなかったという話。
ここには、香りで魅了した話は出てきません。
けれど、平安時代のひとは「香り」も教養のひとつと捉えていました。
ただ、美しいだけでなく、その才能が認められていた、というのが世界三大美女として名前を残す所以なのかもしれません。
平安時代の香りは、先ほどの楊貴妃がいたころの中国の影響を受け、衣に香りを焚きしめることが自分の魅力を人に伝える手段のひとつと捉えられていました。
そのために、ひとつの香りがゆっくりと長時間、衣に移っていくお香を使いました。
それが「ねり香」というものです。
その、小野小町もつくったであろう「ねり香」を自分自身の手でつくってみよう、というのが、彩り香のおけいこ12、7月のお香ワークです。
小野小町のお香のレシピは、残っていません。
誰に対しても秘密の配合だったから。
誰にも教えない、自分だけのオリジナルなお香の香りが、部屋の中に満ちていく情景・・・・。
ちょっとワクワクしませんか?
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彩り香
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多くの女性にお香で癒しを
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