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人が香りに求めるものは、隠したいもの?表現したいもの? その2

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人が香りに求めるものは、隠したいもの?表現したいもの? その2

人が香りに求めるものは、隠したいもの?表現したいもの? その2

2022/08/20

お姫さまだって、人間ですもの

平安時代のトイレ事情

ベルサイユ宮殿では、圧倒的に少ないトイレ事情もあり、庭は糞尿まみれであったとのことでした。
ズボン姿の紳士はもちろん、あの、裾の広がるドレスを召したご婦人まで、庭で・・・(汗)

日本では、どうだったのでしょう?
まさか、十二単のまま庭に出て・・・?

そんなことはありません。

結論からいうと、赤ちゃんの使うオマルのような木箱(樋箱)を使っていたようです。
もようした際には、お仕えする女官が着物の裾から樋箱を差し込み、事なきを得たとのこと。

私が子供の頃、周りの大人たちが、小用のことを「おそそ」と言ってたのは、裾から転じた言葉なのかもしれないと思っています。

それに、オマルというのも「御放(オンマル)」から来ているとか。

放(まる)というのは、大小便の動詞らしいです。

髪は洗うより乾かすのが大変

平安時代の洗髪事情

平安時代のお姫さまで、もうひとつ気になるのは、あの長い髪。
どうやって洗ってたの?

基本的には、洗うというより櫛で漉くというやり方だったようです。
米のとぎ汁や灰汁をつけた櫛でとかして、艶を出すことが何より重要。

黒髪は長く艶やかであると言うのが、美人の条件だったから。

その水分を含んだ髪を広げて自然乾燥。

ドライヤーもない時代、それはとても時間のかかる作業でした。
 

ちなみに「髪洗い」の日は、殿方も来ることを断られたとか。
 

米のとぎ汁って、今なら、それを洗い流すためにお風呂に入らなきゃって思いますよね。

きっとニオイも残っていたことでしょう。
 

平安貴族は、いろんなお香を調香して、自分独自のお香の香りを持っていました。

それは目には見えない名刺みたいなもので、残り香でそこにいた人がわかるくらい・・・。
 

だから、自分という存在を人に知ってもらうには、一番のアイテムだったのです。

自分のお香のレシピは、人には教えないほど大切にしてたものだけど・・・・・。
 

もしかして、自分で自分のニオイに耐えられなかったのかも?

なんて思うのは、ちょっと意地悪な見方でしょうか?

どう思います?


 

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