六種の薫物(むくさのたきもの)のひとつ、『黒方(くろぼう)』の調香
2022/07/16
平安時代に熟した文化のひとつに『薫物(たきもの』があります。
お線香やにおい袋のお香と違って、粉状のお香を合わせ、はちみつや梅の果肉などを使って練り上げた『練り香(ねりこう)』を使います。
平安貴族にとって、自分オリジナルなお香をつくることは、自分自身の教養や財力、センスの良さを表現するということでもあったのです。
特に、この練り香は、部屋を整える香りでしたので、香りが伝わる範囲も広く、言い訳のできない作品づくりになったのでした。
そうして、多くの人かに揉まれて、洗練され、あとの時代に語り継がれていくことになるのです。
今月は、『六種の薫物(むくさのたきもの)』のひとつ『黒方』のレシピで、作っていただきました。
季節でいうと、冬の香りとされますが、お祝いの席では季節を問わず選ばれる華やかな香りです。
ご参加いただいた方は
「これ、車に置いときます」とおっしゃっていました。
渋滞のイライラとは、無縁な空間になりそうですね。
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彩り香
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