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御所染(ごしょぞめ)とは、いかにもみやびな色名。やはり、御所に関したところから付けられた名前です。徳川家康の孫で、御水尾天皇の妻であった、東福門院に仕える女官から、ブームに火が付いたと言わ…

呉須(ごす)と聞いても、なかなかピンとこないかも?だけど、鉢や皿に描かれた柄の色は、目にする機会も多いかと思います。ヨーロッパで『白い金』とまで呼ばれ、ヨーロッパを代表する磁器マイセンにも…

蘇比(そひ)という色は、茜染めの一過程において、見ることのできる色です。染色するためには、染めたいものを、一度ドボンと染液につけただけでは、思う色に仕上がりません。濃く美しい色に仕上げるた…

桂皮は、白檀の次に『知っている香りだ』とおっしゃる方が多いです。『シナモン』という名で、お菓子やお紅茶に使われていますね。シナモンは、世界最古のスパイスと言われていて、古代エジプトではミイ…

芥子(からし)は、『芥』だけでも「からし」と読みます。『子』は、タネ。芥子菜のタネから作る香辛料の色が、『芥子色』です。『カラシ』とカタカナで書くことが多いので、なんとなく歴史が浅いような…

白緑(びゃくろく)・・・・こういう色を見た時、『うすみどり』と呼びませんか?染色に使われる色は、薄い、あるいは、浅いといった表現を使います。この色は、顔料の色。染めるというより、のせるとい…

紅花で染める赤色系統の色は美しく、江戸時代の人々にとっても憧れの色でした。けれど、希少で貴重なだけに、誰でもが身につけられるものではありませんでした。しかも、江戸時代は奢侈禁止令といってぜ…

萱草(かんぞう)というのは、ユリ科の植物でオレンジ色っぽい濃い黄色の花を咲かせます。万葉の時代の時代には『わすれ草』と呼ばれたとか。忘れな草(勿忘草)ではなく、『忘れ草』です。勿忘草(わすれ…

鈍色(にびいろ)の『鈍』という字は、鈍感(どんかん)・鈍い(にぶい)というように、『さえない』ときに使いますね。色みがなくて、にぶく濃い色を鈍色(にびいろ)と呼びました。平安時代でも、人が…

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