琥珀色(こはくいろ)
2024/01/23
琥珀色(こはくいろ)・・・といえば、スコッチ・ウィスキーを思い浮かべてしまうのは、酒飲みの性でしょうか?
琥珀(こはく)というのは、数千年前の松柏科の植物が、傷つけられた自身を治癒するために分泌した樹液。
これの固まったものが、何万年の歳月を経て地表に現れた、貴重な存在です。
最古のものは、3億6500年前のものだとか。
沁み出る樹液の甘い匂いに誘われて、やってきた虫たちが、足をとられて動けなくなり、やがて、その神秘の世界に取り込まれてしまうといったこともあります。(上の写真)
英語では、アンバー。
アラビア語で「竜涎香(りゅうぜんこう)」を意味する「Anbar」という言葉を由来とすると伝えられています。
(龍涎香(りゅうぜんこう)についてはコチラ)
「海に漂う」といった意味のアラビア語、アンバールが語源だとか。
日本で「琥珀(こはく)」と呼ばれるのは、中国からの影響です。
中国では、この不思議な石は、死んだ虎の魂が固まったものと信じられ「虎魄」という字が当てられました。
✅ 琥珀の『琥(こ)』
王は玉のことで、美しい宝石を意味する最高の褒め言葉。
虎の魂が宿った、美しい宝石が『琥』
✅ 琥珀の『珀(はく)』
シロは、まばゆいばかりの明るさを表現する色でした。
『珀』は、まぶしくて目がくらむほどの美しさをもった宝石という意味。
ちょっとスゴすぎない?と思うほどの名前をつけられた琥珀ですが、その歴史は古く、旧石器時代にまでさかのぼることができるといわれています。
日本で出土した琥珀玉(穴をあけてある)がアジア最古の使用例になることから、真珠や翡翠同様、私たちの先祖が最初に使用した宝石になるのだそうです。
なんだか、パワーストーンとして身につけていたら、スゴイ運気がやってきそう!!
世界でも、安産や魔よけのおまもりとして、用いられる琥珀。
感情のバランスを整え、心の平和と幸運をもたらすと言われています。
実は、これがお香としても使われることがあるのです。
琥珀の産地として有名なのは、岩手県。
古くから自然界に存在する『琥珀色』は、薄いレモン色から濃いダークオレンジといった色まで様々です。
だけど、やっぱり私にとっては、ウィスキーの色かな(笑)
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