蒲公英色(たんぽぽいろ)
2023/05/18
たんぽぽは、漢字で書くと「蒲公英」
なんで、こんな難しい字を・・・・。
と調べたら、そのルーツは中国でした。
今も使われている漢方薬に
開花前に収穫したたんぽぽを乾燥させたものがあります。
その名前が「蒲公英(ほうこうえい)」です。
たんぽぽは、平安時代から春を告げる花として、身近なものだったようです。
その頃は「ふじな」とか「たな」とか呼ばれていました。
江戸時代には、花のカタチから『鼓草(つづみぐさ)』と呼ばれました。
鼓は、たたくとタン・ポポと聞こえることから、蒲公英と書いて「たんぽぽ」と読むようになりました。
「たんぽぽ色」という色名として登場するのは、江戸時代から明治時代に変わるあたりから。
たんぽぽは昔から、食用として使われていました。
今、ノンカフェインのコーヒーとして代用されるたんぽぽのルーツは、かなり古いんですね。
たんぽぽコーヒーは、第二次世界大戦後のドイツでも歓迎されたとか。
戦争によって、コーヒー豆の輸入がむつかしくなった際、代用品として使われていたようです。
ダンポポの根っこを乾かして、炒って、お湯を注いで抽出するというやり方は、コーヒーそのものですがお味は……,
私も飲んだことがあります。
「麦茶とコーヒーの中間」と言われたけど、ホントにそんな味でした。
珈琲とは別の、ひとつの飲み物としてなら楽しめると思います。
このたんぽぽ、緑の中に点々と咲いている様はとても美しいのですが、これが牧草地に咲くと困りものだとか。
たんぽぽの咲く牧草地の草を餌にしていると、その牛たちの乳の質が落ちるのだそうです。
土壌の問題ということですが、たんぽぽがたくさん咲くということは
牧草地の手入れができていない、ということの証になるのだとか。
よい乳は、よいエサから。
よいエサは、よい土壌から。
その土壌をよくするのは・・・・・
やはり人の智慧とチカラがいるようです。
----------------------------------------------------------------------
彩り香
〒600-8415
京都府京都市下京区因幡堂町651
電話番号 : 050-1558-3278
----------------------------------------------------------------------