抹香時計を作ってみる|電子マネー時代、落語『時そば』の話は通じるのか?
2022/09/19
抹香時計とは、何?
抹香(まっこう)とは、細かいお香の粉のことです
抹香時計というのは、「時効盤」といって、お香を焚いている時間で、時を計ろうというもの。
お寺に置いてあるのを見てもあまりピンとこず、通り過ぎてしまっているかもしれないです。
(上の写真は、近江神宮所蔵の時効盤)
今なら、携帯電話を見て時間を知ることができますが、以前は腕時計が頼りでした。
それより前は、家なら柱時計があり、街に出てもあちらこちらにある時計で時間を知ることができました。
それよりもっと前は?
たとえば江戸時代は、どのようにして時間を知ったのでしょう?
突然ですが、落語『時そば』をご存知ですか?
食べた蕎麦の代金をごまかそうとして、逆に払いすぎてしまった、マヌケな男の話です。
「今、何どきだい?」
というのが、決め手のセリフ。
きっかけになった客と蕎麦屋の親父さんとの金銭のやりとり。
蕎麦の代金は16文。
金銭も時間も、数字の数え方は同じというところだけをマネしようとした、男の悲劇が笑いを誘う落語です。
ところで、親父さんが答えた時刻「九(ここのつ)」とは、いったい何時だと思いますか?
答えは、日付が変わる深夜0時から2時ごろ。
「今、何時?」と共に、知りたいのは「あと何分必要?」といった単位としての時間。
この時間を、目に見えるカタチとして、使われたのがお香なんです。
今でも線香1本が燃え尽きるまでの時間は、約20分といわれます。
当時の寺子屋などでも、読み書きそろばんを教えるのに、時間の区切りが必要でした。
子どもたちの集う部屋に、線香が焚かれていたかもしれません。
お寺などにある時効盤は、長い時間を流れを知るのに役立ちました。
おけいこ12では、実際に抹香を使ってミニ時効盤を作り、江戸時代の人たちの時間の捉え方を体験していただけます。
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