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人が香りに求めるものは、隠したいもの?表現したいもの?

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2022/08/18

高3女子の快挙

欲しい商品がないのなら、作っちゃえ!

今日の神戸新聞NXSTに、紹介されていた記事の抜粋から・・・。

同県川西市出身の石井さん。小学生の時、体育で使う赤白帽を友人に貸し、洗濯されて返ってきた帽子のにおいに驚がくした。
「何十回洗濯しても柔軟剤のにおいが落ちなかったんです」と振り返り、自身が香水や洗剤の人工的なにおいが苦手だということに気付いたという。
中学生になり、完全無臭の商品を探したが、見つからなかったため、「自分で作っちゃえ」とすぐに決意したという。


すごいお嬢さんだなあと思いました。

だけど、大半の人は、自分が嫌だなあ、ニガテだなあと思っても、それを避ける手段を持っていません。
私も、妊娠中、ニオイに敏感な時期は公共交通機関を使うのが苦痛でした。
特に、当時のおばさま、いえ、お姉さま方が使っておられた「香水」ってヤツ。
使い慣れていないことも重なって、これでもか!というニオイをまき散らす、いわゆる香害でした。

香水の語源

Per Fumum はラテン語です

もともと「香水」というのは、ヨーロッパにおいては「ニオイ隠し」のために使われたもの。
香りの歴史を調べると、香水のはじまりは10世紀前後とのことで、それまでは、『香料』が用いられていたとの事。
古代エジプトでは、ミイラの防腐、殺菌、保存に使われていました。
ギリシア時代には美容液やクリームといった化粧品として使用されていたこともわかっています。
そして、食品の腐敗を遅らせる添加物としても使われていました。

この香料が、宗教との関りにおいては『焚く』ことによる『煙』を重視したのでした。
煙のことをラテン語で、Per Fumum というのが、フランス語でParfum 「香水」の語源になったといいます。
10世紀ごろになって、作れるようになったアルコールとの出会いが、香水文化を発展させていくことになるのです。

「マリーアントワネットと子どもたち」

ーヴェルサイユ宮殿美術館

17世紀、フランス芸術を代表するベルサイユ宮殿。
ここの庭が糞尿まみれであったということをご存知でしょうか?
ベルサイユ宮殿で日常を過ごす人たちは貴族だけではありません。
そのお世話をする人たち、召使などを合わせて、当時4000人ほどが暮らしていたと言われます。
それに対して、トイレは247個。圧倒的に少なかったのでした。

しかも、ローマ時代には完備されていた公衆浴場や水洗トイレも、ローマの滅亡と共に失われたままでした。
それは、キリスト教における「いかなる肉欲もできる限り制すべき、という教えのもとで、肉体をさらす入浴は罪深い事となり、衛生観念というものには程遠い時代でした。
当時は服もあまり洗濯しなかったし、お風呂やシャワーも利用しないというのが日常でした。
そこで、体臭などをごまかすために、金持ちは香水を大量に使用するようになったのが、香水文化発展の実情です。

日本でも、平安時代のお姫さまが、あの十二単を着たままで、どのようにして用を足したのか?なんて疑問に思いませんか?
少し長くなってきたので、続きまた今度。

 

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