萱草色(かんぞういろ) 萱草(かんぞう)というのは、ユリ科の植物でオレンジ色っぽい濃い黄色の花を咲かせます。万葉の時代の時代には『わすれ草』と呼ばれたとか。忘れな草(勿忘草)ではなく、『忘れ草』です。勿忘草(わすれ…
鈍色(にびいろ) 鈍色(にびいろ)の『鈍』という字は、鈍感(どんかん)・鈍い(にぶい)というように、『さえない』ときに使いますね。色みがなくて、にぶく濃い色を鈍色(にびいろ)と呼びました。平安時代でも、人が…
葡萄色(えびいろ) 葡萄色と書いて、平安時代の人は『エビいろ』と読みました。山葡萄(ヤマブドウ)の古名、エビカズラが名前の由来です。エビカズラは、古代より日本に自生していて、古くから馴染みのあるものだったよう…
亜麻色(あまいろ) 『亜麻色(あまいろ)』というのは、亜麻の繊維の色で、黄色がかった薄い茶色です。西洋では、若い女性の明るい金髪を表す時に用いられることがあります。ドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』のイメージ…
呂色(ろいろ) 呂色というのは、うるし塗りの技法のひとつ、呂色塗り(ろいろぬり)の色です。呂色塗りとは、生うるしに油類を加えずに精製したものを刷毛で塗った後、炭を使って磨き上げるという塗りの技法のひとつで…
珊瑚色(さんごいろ) 珊瑚(さんご)は、古くから宝石としての価値がありました。仏教において、貴重とされる7つの宝(七宝)にも含まれています。<七宝とは>金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、(しゃこ)、珊瑚(さん…
象牙色(ぞうげいろ) 象牙(ぞうげ)は、ゾウのキバ。このキバ欲しさに、ゾウの乱獲が続いたのには、私たち、日本人にもかかわりがあります。象牙でできたもの・・・・・あなたの家にも、一つくらいはないですか?かつては、…
天色(あまいろ) 天色は、晴れた空の色。『あまいろ』『あめいろ』と読みます。晴れた空が、青く見えるのは、光の性質によるものです。天から降り注ぐ太陽の光は、空気中にただよう小さな障害物に当たって、散乱します。…
最初のお香 お香が、初めて日本にやってきたのは、いつ頃でしょう?最初に流れ着いたところは、淡路島の北の方。神戸あわじ鳴門自動車道北淡インターより車で7分ほどの所です。現在では、流れ着いたというところに、…
躑躅色(つつじいろ) 躑躅色(つつじいろ)は、何故こんな字がつかわれるのか、不思議と思いませんか?だって、花の名前なのに動物の事みたいに”足偏”なんて・・・・・ツツジは、日本原産の植物のため、その歴史は古く飛鳥時代には…