煉瓦色(れんがいろ)
2022/09/29
日本で一番有名なレンガといえば、東京駅を思い浮かべる人が多いと思います。
他にも、函館や横浜、門司、舞鶴、倉敷など観光スポットになっている所は、たくさんあります。
そういった建物のイメージから、新しいもののように思いがちですが、実は、煉瓦そのものの歴史は古いのです。
世界的にみれば、メソポタミア文明の時代から、レンガは建築材料として使われていました。
チグリス・ユーフラテスの川の流域でレンガ建築が発展していったのです。
その後、その技術が地中海沿岸をはじめ、インドや中国にも伝わっていったと考えられています。
日本には、飛鳥時代に伝わったとされています。
もっとも、その頃は『せん(磚、塼、甎)』と呼ばれていたようです。
大極殿の前面には、『せん』が積まれた壁が、高さ約2m、幅約100mにもわたり築かれていたとされています。
平城京の遺構展示館では、この『せん』の遺構を見ることができます。
(https://www.jalan.net/kankou/spt_29201cc3290031331/)
その後、西洋でも耐久性に優れた新しい『レンガ』が作られるようになり、それが日本に伝わったのが明治時代。
なので、この煉瓦色という名前は、比較的新しい色名です。
散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする
と、都都逸(どどいつ)が流行ったくらい、新しいものを取り入れることが文化人の象徴になった時代でした。
当然、この煉瓦造りは流行ました。
くすんだ赤みのあるこの色は、緑色との相性がよく、周りの草木によく映えます。
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