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鴇色(ときいろ)、それは飛び立つ野鳥が見せる風切羽の色

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鴇色(ときいろ)

鴇色(ときいろ)

2022/06/26

鴇色(ときいろ)

鴇色、それは飛び立つ野鳥が見せる風切羽(かざきりは)の色

鴇(とき)

「鴇」は読めなくても「朱鷺」と書いてあれば、読めますね。

学名ニッポニアニッポン、特別天然記念物になっている鳥のことです。

 

今では、簡単に見ることが叶わなくなってしまったトキですが、

万葉集や日本書紀にも、トキについての歌や文章が残っているほど、古くから日本に生息していました。

『桃花鳥』と記されているのがトキの事のようです。

平安時代は「ツキ」という名前だった

桃花と書いてツキと読みます

トキと呼ばれるようになったのは、江戸時代から。

その頃は、とてもたくさん生息していて、どちらかというと田畑を荒らす害獣といった扱いだったようです。

トキ鍋にして食べると美味しいのだけれど、煮汁が赤くなって見た目が悪いことから、暗闇で食べる「闇夜汁」がよいとされました。

今となっては、確かめようがないですけどね。

 

そんな身近な鳥だったので、飛び立つときに見せる風羽の美しさは人々の目を引いたことでしょう。

羽ほうきや矢羽根に使用する目的での乱獲が続き、ついには絶滅ということになってしまいました。

今は、中国から贈られたトキたちの子孫が、佐渡島で野生に近いカタチで生活しています。

ホンモノの鴇色をみるには、佐渡島へ行かなくちゃ!

鴇色はこんな色

鴇色は、少し黄味がかった薄いピンクです。
Wikipediaには、2種類の鴇色が紹介されています。

鴇色は、黄味のある薄い紅色でピンク色の仲間です。

数あるピンクの色彩心理の中でも「幼い」「甘え」といったキーワードがぴったりくるのは、「黄色」の色彩心理が含まれるからです。

女性ホルモンを活性化する色なので、身に着けることで女性としての自信が満ちてくることでしょう。

愛することのよろこびと、愛されることの幸せを表現する色とも言われます。

上越新幹線に使われているアクセントカラー

東京ー越後湯沢ー長岡ー新潟を走る上越新幹線には「とき」の愛称がついています。

トキのデザイン画がかわいいですね。

乗ったことはないけれど、車内にも鴇色が使われているとか。

今いる朱鷺たちが、元気に数を増やして、ふたたび日本の空を自由に飛び回る姿を見られるようになるといいですね。

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