古代紫(こだいむらさき)
2022/06/07
紫・・・それは、憧れ 権力、財力を象徴する色
紫は、古代から人々にとっての憧れの色でした。
はじめて、自分たちの日常に「身分を表す色」を取り入れたのは、冠位十二階の制度を考えた聖徳太子。
紫は、最高の冠位を表す色でした。
古代ローマやエジプトにおいても、紫という色は、その希少さから権力と冨の象徴、とされました。
けれど、聖徳太子が冠位十二階の最高位に紫を採用したころには、むらさき草を使った染色が行われるようになり、貝による紫染の手法が忘れ去られたとの事。
「紫」という色の色彩心理には、「不安定」というキーワードがあります。
それは、色の中で最も温かい「赤」と最も冷たい「青」が混ざり合った色だから。
対極のモノが混ざり合うことで生まれる「不安定」「ミステリアス」といったキーワードが、当てはまるのです。
ところが、むらさき草による染色は、植物の中で完全に形成された紫の色素で染めるので「不安定」というのは、当てはまらないです。
----------------------------------------------------------------------
彩り香
〒600-8415
京都府京都市下京区因幡堂町651
電話番号 : 050-1558-3278
----------------------------------------------------------------------