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菜の花色(なのはないろ)

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菜の花色(なのはないろ)

菜の花色(なのはないろ)

2022/03/18

春は色が連れて来る|油の採れる菜っ葉の色

一面に広がる菜の花畑に蝶々が舞う・・・平和な世界

菜の花色(なのはないろ)

菜の花は、アブラナ科の植物の総称。

油菜・・・つまり「油の採れる菜っ葉」なんですね。

サクラの咲くころ、満開を迎えるも菜の花が多いことから、春の花のイメージが、鮮烈なのかもしれませんが、実は、1月ころから咲くものもあります。

江戸時代、与謝蕪村が詠んだ句に

 菜の花や 月は東に 日は西に

というのがありました。

情景が見えるような句なのは、彼が画家でもあったからでしょうか?

今の暦で、3月下旬の満月の日に詠まれたようです。

 

この句が詠まれた頃は、『油種湯色』と呼ばれていました。

今のように、スイッチを押せば明るくなるようなことがなかったこの時代には、明かりといえば行燈(あんどん)の灯でした。

行燈には、油が必要です。

江戸の人口が増えるにつれて、その需要は高まりました。

高価な菜種油を扱う商人の懐も潤ったようです。

菜の花は、実は栄養価も高く、独特のほろ苦さが特徴です。

塩コショウした豚肉を巻いて焼き、甘味噌をかけたものは、季節を感じさせる春の食卓にピッタリ。

ビタミンCの含有量も高く、免疫力のアップのほか美肌効果があるなんて聞くと、欠かせない1品になりますね。

菜の花色はこんな色

菜の花には『快活』『明るさ』といった花言葉があります。

これが『黄色』のキーワードと重なります。

 

昔の人も今の人も、温かな春の日差しを浴びながら見る菜の花に、明るい気持ちを感じることができるのかもしれませんね。

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