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朱色と緋色

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朱色(しゅいろ)・緋色(ひいろ)

朱色(しゅいろ)・緋色(ひいろ)

2022/03/06

朱色と 緋色

平安神宮大鳥居

これは、平安神宮の大鳥居。近代美術館の前から撮りました。車で、この下を通る時には、思わず頭を下げてしまします。なんだか、有難い感じがして・・・・。

晴れた日に、青空をバックにスックと立つ鳥居の美しさは、いつ見ても気持ちが引き締まる思いがします。

伏見稲荷の千本鳥居

こちらは、伏見稲荷の千本鳥居。

外国人が行ってみたい観光地の1位(2014年~2019年調べ)に選ばれるのは、色の美しさがあってこそだと思います。

上まであがると結構大変なのですが、この鳥居をくぐって行きたいがために、つい入り込んでしまうのが人の心理。赤には、人を引き寄せる効果があります。会社の帰りに赤ちょうちんに誘われるのは、色のせいだと考えるといいのかも?

これらの鳥居の色は『朱色(しゅいろ)』です。

『朱』というのは、もともと鉱物から採れる天然の顔料のことでした。これが非常に貴重で高価な『辰砂』が原料で、採れる量が少ないのです。

そこで渡来人の知識を取り入れて、硫化水銀を主成分とする『銀朱』が作り出されました。こちらは、朱肉や漆器の色としても使われています。

巫女の袴

みこのはかま

こちらは、巫女さんたちの写真です。先ほどの鳥居と同じような色ですが、彼女たちが着ているのは『緋袴(ひばかま)』。この色は『緋色(ひいろ)』です。

緋色は、植物の茜を原料にした色です。

茜と紫根で染められた色は、『深緋(こきひ)』といい、茜だけで染めた色は『浅緋(うすひ)』と呼びます。

緋色について

ー染料としての色

緋色(ひいろ)は、文武天皇の頃(西暦700年頃)には、紫に次ぐ高い身分の色とされました。

古来より、赤の染料として使われてきた3つの色は、使う植物の名前が色名になっています。

朱色について

ー顔料としての色

天然の顔料とは、水や油に溶けない鉱物由来のもの。顔料のアカには、上記のような色があります。

『丹』とは、赤土の事。今も地名に「丹生」という字が使われているのは、赤土が採れた場所でした。

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