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小豆色(あずきいろ)

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小豆色(あずきいろ)

小豆色(あずきいろ)

2024/10/17

小豆色(あずきいろ)は、少し紫みを帯びた赤褐色。

小豆の皮の色ですね。

色名としては、江戸時代に入ってから出てきたものですが、小豆は、弥生時代から食べられていたとの事です。

辰砂(しんしゃ)が、命に直結する祈りの色と信じた時代の人々が、『魔よけ』といった意図を持って口にしたのではないでしょうか?

 

小豆を餡(あん)として、使うようになったのは鎌倉時代からとされますが、『甘いもの』として食するようになったのは、安土桃山時代から・・・・・。

そして、砂糖を加えたものが庶民の口に入るのは、もっと後の話です。

ところで、『小豆枕(あずきまくら)』というのをご存知でしょうか?

夏は、吸熱、ひんやり効果があって、爽やかスッキリした寝心地が得られます。

というのは、小豆には吸湿性に優れていて、その上に載せたアタマが蒸れにくいという特徴があるから。

 

その吸湿性に優れているという特徴は、冬にも役立ちます。

ネックピローの中味を小豆にして、レンジでチン。

その温熱で、首・肩あたりをあたためると、血行促進効果によって、肩こり・首こりが改善するといいます。

小正月(1月15日)に、小豆がゆを食べるのは、邪気を祓い、万病を取り除くため、と言われます。

お正月に食べ過ぎた胃を休めるための、工夫のひとつだったんでしょうね。

そして、今ほど新鮮な野菜を口にすることがなかった人々にとって、ビタミンB1やB2を摂取するための栄養補給になっていたと考えられます。

 

実は、小豆粥には、体内の余分な脂質を取り除く、といった効果があるそうです。

そして、小豆には、利尿効果のあるカリウムやサポニンも含まれていて、むくみの改善も期待できるとか。

そんなことから、今は、ダイエット食品としても注目されているんです。

中国では、冬至や小正月に無病息災を願って小豆粥を食する、という風習があったようです。

日本に伝わったのは、平安時代。

紀貫之の『土佐日記』にも、小正月に小豆粥を食した、といった記述が残っています。

 

古くから、人々の暮らしに馴染んていた小豆。

色として、身につけるようになったのは、厄除開運を願ってのことだったのかもしれませんね。

小豆色は、こんな色

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