萱草色(かんぞういろ)
2024/07/12
萱草(かんぞう)というのは、ユリ科の植物でオレンジ色っぽい濃い黄色の花を咲かせます。
万葉の時代の時代には『わすれ草』と呼ばれたとか。
忘れな草(勿忘草)ではなく、『忘れ草』です。
勿忘草(わすれなぐさ)は、こんな花。
ドイツ語のVergissmeinnicht の訳で「私を忘れないで!」というのが、名前の由来。
忘れ草は、花の美しさをみることで憂鬱な気分を忘れられるという所から付けられた名前。
古代中国では、この若菜を摘んで食べると、イヤな悩みを忘れられるという言い伝えがあったそうです。
香木が流れ着いたように、そんないい伝えも大陸から届いたのでしょうね。
野山で見られる野草で、葉はおひたしやゴマ和えに、つぼみは天ぷらに、花はレタスやキュウリと共にサラダにすると色合いも美しくおいしい・・・・と紹介されていました(食べてみたい!)
紹介されていたのは、ここ⇒『webライターのいなかぐらし』
余談ですが・・・・・
一昨年の7月、佐渡島へ旅行した時、この萱草の群生が見られると期待していたのですが、ちょっと時期的に遅くて残念でした。
同じ佐渡では、『鴇色(ときいろ)』の朱鷺も、暑さでぐったりして、鴇色の羽を見せてはくれませんでした。
なので、佐渡島へ行くなら5月終わりから6月がベストだと思います。
参考:佐渡地域振興局
平安時代には、前回お伝えした『鈍色』と共に、喪に服する時の色でした。
鈍色(にびいろ)については、コチラ
源氏物語の中でも、正妻である葵の上がなくなった時、彼女に仕えていた童女の衣装がこのように表現されています。
ほどなき衵(あこめ)人よりは黒う染めて、黒き汗衫(かざみ)、萱草の袴など着たる
人より黒く染めた衵と黒い汗衫、それに萱草色の袴を着ている(のがとても可憐である)
衵・汗衫というのは、童女のための衣です。
これも余談ですが、京都では不祝儀袋に黄白の水引きがついたものを使うことがあります。
京都の文化の影響を受けた地域においても、同様です。(くわしくは、3月のおけいこで!)
何故?を調べてみると、黒の次に尊い色だから、なんて記述もありますが、私は、この萱草色が喪に服する時の色とされていたこととも関りがあるように思います。
実際のところは、その時代の人に聞いてみないとわかりませんが・・・・・。
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