躑躅色(つつじいろ)
2024/04/30
躑躅色(つつじいろ)は、何故こんな字がつかわれるのか、不思議と思いませんか?
だって、花の名前なのに動物の事みたいに”足偏”なんて・・・・・
ツツジは、日本原産の植物のため、その歴史は古く飛鳥時代には、その名前が出てきます。
古くから馴染みのある花だったのですね。
平安時代の歌人、清少納言も「枕草子」の中で、躑躅色(つつじいろ)をこのようなカタチで取り入れています。
下襲は、冬は躑躅(つつじ)、桜(さくら)
掻練襲(かいねりかさね)蘇芳襲(すおうかさね)
夏は二藍(ふたあい)、白襲(しらがさね)」
ここで言う下襲(したがさね)とは、男子の装束で、裾を背後に長く引いて歩くスタイルに使われるもの。
身分によって、長さが変わりました。
躑躅の下襲(したがさね)は、表が白で裏が濃蘇芳(こきすおう)で、若年者や壮年者が通常用いたものとされています。
なぜ、この躑躅(つつじ)という字が使われた?ということですが
ツツジの花を食べた羊が、その毒で、ヨタヨタと苦しんだことから『羊躑躅』という感じが当てられていました。
躑躅は『てきちょく』とも読み、「あがく、あしずりする」という意味があります。
この花が有毒だよーと知らせる意味で、この字が使われたとのこと。
そんなツツジは、江戸時代に品種改良が進み、現在でも栽培される多くの品種が生み出されました。
仲間の花に『サツキ」』があります。
ツツジが4月~5月に咲き、少し遅れて5月~6月にサツキが咲きます。
ちょうど、旧暦の5月=皐月(さつき)に花を楽しめるのが『サツキ』です。
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