たまご色
2023/09/14
たまご色とは、卵の黄身の色とされています。
たまごが現在のように、身近な存在になったのは、昭和30年ころからです。
この頃から、食生活の欧米化が進み、食の意識が大きく変わり始めました。
栄養価の高い卵を始め、肉、牛乳、乳製品の摂取が推奨されるようになったのです。
たまごの親、つまり鶏が日本にやってきたのは、平安時代ということです。
そのころは、食用なんて、とんでもない!
むしろ、食べると祟りがある、などという記述が残っているくらい・・・。
これらの概念が覆りだしたのは、江戸時代。
世界は大航海時代の真っ盛り、戦国時代に日本にやってきたオランダ人からカステラなどが手に入るようになりました。
卵を使った南蛮菓子のおかげで『殺生』という意識に、変化がおきてきたのでしょう。
江戸時代には、たまごを売り歩く商売もあったようです。
ただ、ゆで卵1個が500円くらいだったとされており、まだまだ庶民にとっては高嶺の花でした。
昭和時代になっても、まだ、たまごは「栄養価の高い高級品」という扱いで、病人のお見舞いなどに使われました。
今は、ダイエットを始めとする大事なたんぱく源として、注目されていますね。
何しろ、卵は、プロテインスコア100。
プロテインの基準が卵だと言っても過言ではないということです。
卵の黄身の色が濃くてオレンジ色に近いほど、栄養価が高いと言った誤解をしている人がいます。
黄味の色は、与えるエサで変わります。
夫が大学生の時、鶏に黄味の色がつかないエサを与え、生んだ卵をゆで卵として学祭で売ったところ、珍しさもあって大好評だったとか。
黄味の白いゆで卵って、なんだか気味が悪いって、私は思うんですが・・・。
卵の殻に色がついたもの、赤玉とかさくら卵とかいった名称で売られているモノも、鶏の種類が違うだけで、味や栄養価に変わりがあるものではありません。
栄養価が高く、安価で、手に入れやすい卵。
お弁当には、色味としても必要不可欠な食材ですね。
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