胡粉色(ごふんいろ)
2023/08/17
胡粉ネイルに使われている胡粉(ごふん)というのは、貝殻を原料とした白の顔料です。
ホタテを中心にハマグリや牡蠣など、炭酸カルシウムを主成分としています。
『胡』といえば、二胡という楽器を思い浮かべませんか?
胡は、中国の西域(さいいき)を指し、二胡はここで使われた楽器です。
他に、この地域に縁のあるものといえば、胡瓜(きゅうり)・胡椒(こしょう)・胡麻(ごま)・胡桃(くるみ)など、いろいろありますね。
胡粉も、この辺りの地域から渡ってきたものと考えられます。
日本で使われ出した記録をみると、かなり昔のようです。
聖武天皇の発願で造られた東大寺大仏の開眼会が752年に催されました。
それに合わせて作られた伎楽の面に、貝殻から作られた白い色が使われた記録があるとか。
(ウィキペディアより)
私たち日本人にとっては、神事と葬事の両方に関わる特別な色。
日本書紀の記述によると、平安時代に「養老喪葬令」が出されるまでは、葬事には、白が主流でした。
神事においては、一貫して不浄を嫌う色としての『白』が使われます。
意識の上でも、ものの根源の色とされる「白色」をなんとか表現したい、という思いが、貝殻を使って作る『白色』になっていったのでしょうね。
胡粉色をベースに、カラフルなネイルを販売しておられる上羽繪惣さんは、江戸時代(1751年)から、この胡粉を扱ってこられたお店です。
日本画壇を支えて来られた上羽繪惣さんは、今、胡粉ネイルだけでなく胡粉石鹸など、新たな商品開発にもトライされています。
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彩り香
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