水色(みずいろ)
2023/07/26
水色(みずいろ)は、水の色。
だから、涼しげで爽やかなイメージ。
だけど、本当に蛇口から出る水に色がついていたら、ちょっと気持ち悪くないですか?
本来、水の色というのは、無色透明。クリアです。
もちろん、海や川の水も同じです。
色がついて見えるのは、光の特性から。
私たちは、目には見えないけれど、様々な光に包まれています。
特殊シートを使って、太陽を撮影すると、その中のいくつもの光を見ることができます。
見分けることができるのは、7つの色。いわゆる虹の色。
赤・橙・黄色・緑・青・藍色・紫
この7色の内、青色の光が、最も水の中を進むという特性を持っています。
他の色と違って、青色だけは、水に吸収されずに色んな方向に散らばるのです。
だから、海のように、水がたくさんあるところでは、散らばった青色の光が重なって、青く見えるんです。
↑ ↑画像は、POLA文化研究所様よりお借りしました
昔の人が、そんな理屈を知っていたのかどうかは別にして、「水色(みずいろ)」という色名は、平安時代に登場しています。
それまでは、『水縹(みずはなだ)』と呼ばれていたようで、万葉集にその色名が登場します。
平安時代は、日本独自の王朝文化が発展していった時代。
研ぎ澄まされた感性が、独自の表現力を求めた時代でした。
そんな中で、生まれた多くの色名の一つが、この「水色」です。
自分の感覚に合う新しい表現への思いは、平安時代に始まったと言えますね。
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