海松色(みるいろ)
2023/07/06
海松色と書いて、みるいろ、と読みます。
海松は、世界中の暖かい地方の海に生息する海藻の一種です。
古代の日本でも、食されていたようで、租税として納められていた、馴染みのある海藻でした。
韓国では、今もキムチの材料として使われているそうです。
そんな海松ですが、その独特の形状からデザイン化され、着物の柄として見かける機会があります。
海松と波や貝と一緒にデザインされているものは、夏用ですが、海松だけの時は通年着られる柄とされています。
(画像は、『ブログ:時々、キモノでお出かけ』からお借りしました)
これが、家紋とされているおうちもあるようで、苗字に、貝、浜、砂、磯など海を連想させる文字を含む家に多いそうです。
もしかして、サザエさんの家も、海松の家紋だったかも?
さて、肝心の海松色ですが、これも平安時代には、定着していたようです。
江戸時代の文献『四季色目』には、かさねの色目として、その名が記されています。
海松色は、深い緑にとオレンジを混ぜ合わせたような複雑な色。
趣があります。
そのためか、平安時代以降は、武士にも好まれる色となりました。
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