團十郎茶(だんじゅうろうちゃ)
2023/06/21
五代目市川団十郎が、
歌舞伎の演目の一つ「暫(しばらく)」の衣装に用いて人気を博した色です。
江戸時代の流行色の多くは、歌舞伎役者から発信されました。
というのは、江戸時代、庶民にとっての大きな楽しみの一つが「歌舞伎」でした。
浮世絵で歌舞伎役者を題材にした役者絵は、今でいうプロマイドのようなもの。
劇場の周りには、
好きな役者の絵を買い求める人でにぎわったとか。
「歌舞伎」は、
お弁当やお菓子を食べたりするだけでなく、
演目によっては、好きな役柄の衣装を、そっくりまねるための着かえまで持ち込んで、
一日中楽しめる娯楽として定着していったのでした。
そんな歌舞伎役者が来ていた衣装の色や、好んだ色から付けられた色名がたくさんあります。
市川団十郎は、そのままの名前ですが、
璃寛、路紅、芝翫、梅幸などは、
役者の拝名から付けられた色名です。
ちょっとひねった名前を付ける・・・
それが江戸っ子の、粋な「遊び心」だったのかもしれませんね。
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