藤色(ふじいろ)
2023/04/15
サクラの終わった後を彩る花も色々あります。
藤の花もそのひとつ。
山間で遠目に紫色の花を見つける頃には、ずいぶん気温も上がって初夏の様。
平安時代の貴族たちにも、非常に愛された花でした。
紫式部も、最初、中宮定子に仕えた時には「藤式部」といったそうです。
主人公の光源氏との禁断の愛に苦しむ女性を「藤壺」という名にしたのも、藤という花に何か思い入れがあったのかもしれないですね。
実は、桐は、中国では神さまの使いである鳳凰が宿る神聖な木とされていました。
日本でもその意識が引き継がれ、皇室の紋章やパスポートの絵柄など、日本を代表する文様に使われています。
藤の花の方が有名になったのは、平安時代に旺盛を誇った藤原氏の影響かもしれないですね。
----------------------------------------------------------------------
彩り香
〒600-8415
京都府京都市下京区因幡堂町651
電話番号 : 050-1558-3278
----------------------------------------------------------------------