鬱金色（うこんいろ）

『鬱金』って、むつかしい字ですよね。

読めないし書けない。

どうしてこんな難しい字が当てられたかというと、ウコンがもたらされた頃（室町時代以降）には、『鬱』という字には「鮮やかな・綺麗な」という意味があったからです。

最初は、その頃の琉球に伝わり、琉球王朝の専売品として、クスリや染料、食品の着色料として使われていたようです。

その後、琉球が薩摩藩の支配下におかれることとなり、日本全国に広まったのでした。

ウコンには、クルクミンが含まれています。このクルクミンとは、ポリフェノールの一種で、ターメリックの黄色の色素です。

ウコンは、辛味も少なくスパイスとしてというより、この黄色い色が重宝されています。

食品の色付けはもちろん、染料としての利用価値が大きいのです。

虫よけ効果があることから、着物や本を包む布として今も使われています。

鬱金色に染めるには、ウコンがいるのはもちろんですが、この色を繊維に定着させるためには他に「媒染剤」というものが必要です。

この媒染剤に酢を使うときれいな黄色に染まります。

酢の代りに重曹を使うと、赤みのある黄色に染まります。

実はウコンは、ダイエットにも効果があると言われています。

胃腸にたまった老廃物、宿便、コレステロール、余分な脂肪などを輩出するはたらきがあるというのです。

だけど、調子に乗って摂り過ぎはよくないです。コワーイ副作用があるんです。

大量摂取での肝機能の低下なども報告されているとか。

何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし、ということですね。