紅梅色(こうばいいろ)
2022/02/28
2月の京都は梅花祭|北野天満宮の梅花祭で観る伝統色
源氏物語『梅が枝』
臨場感あふれる紫式部の描写にイメージが広がる場面
源氏物語の「梅が枝」の章では、紅梅を通して、ちょっと艶っぽい話が出てきます。
光源氏と彼の弟である兵部卿宮が、ふたりで紅梅を愛でているところへ朝顔の前斎院からの届け物があるというシーンです。光源氏に思いを寄せられながらもその求愛を拒み通している彼女からのお届けものに添えられた手紙。それは、白梅の枝についていたのでした。
そのお返しに光源氏は「紅梅襲ねの唐の細長添へたる女の装束」と、紅梅の枝に添えた手紙と共に送ります。しかも手紙の和紙も紅梅色に染めたものを・・・。
ここは、とても印象に残る有名なシーン。源氏物語を読んだことのない人も、是非、ここは読んでみてください!!
梅の盛りであればこそのやりとりに、彼らがいかに「季に合う」ことを重視していたかが伝わります。
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彩り香
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