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2月の京都は梅花祭|北野天満宮の梅花祭で観る伝統色

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紅梅色(こうばいいろ)

紅梅色(こうばいいろ)

2022/02/28

2月の京都は梅花祭|北野天満宮の梅花祭で観る伝統色

白梅から紅梅へ

木の花は、濃きも薄きも紅梅・・・清少納言

最初に日本に伝わった『梅』は白梅でした。大陸から伝わった貴重な木として万葉集や古今集に、それを詠んだ歌が残されています。ところが、その後、紅梅が伝わると人々は、その色の華やかさに惹かれます。

清少納言も枕草子の中で「木の花は、濃きも薄きも紅梅」などと記しています。

平安時代の貴族たちによって愛された紅梅は、その美しさを身に着けたいとの思いから染色技術が発展していくのです。身分によって着ることの違いが出るこの時代。色相のちがいも、明度の違いもどれも、この時代のトレンド!

白梅

はくばい

楊貴妃が好んだとされ、奈良時代に大陸から入ってきたのは、こちらが先でした。

紅梅

こうばい

北野天満宮の梅花祭は2月25日。2月初旬のこの日は、まだ、ほころびが解けていませんでした。

源氏物語『梅が枝』

臨場感あふれる紫式部の描写にイメージが広がる場面

源氏物語の「梅が枝」の章では、紅梅を通して、ちょっと艶っぽい話が出てきます。

光源氏と彼の弟である兵部卿宮が、ふたりで紅梅を愛でているところへ朝顔の前斎院からの届け物があるというシーンです。光源氏に思いを寄せられながらもその求愛を拒み通している彼女からのお届けものに添えられた手紙。それは、白梅の枝についていたのでした。

そのお返しに光源氏は「紅梅襲ねの唐の細長添へたる女の装束」と、紅梅の枝に添えた手紙と共に送ります。しかも手紙の和紙も紅梅色に染めたものを・・・。

ここは、とても印象に残る有名なシーン。源氏物語を読んだことのない人も、是非、ここは読んでみてください!!

梅の盛りであればこそのやりとりに、彼らがいかに「季に合う」ことを重視していたかが伝わります。

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