チャクラとは
チャクラというのは、サンスクリット語で「輪」「光の輪」という意味があります。
古代インドより口伝で伝わってきた概念で、紀元前4500年ころから使われていたと言われます。
チャクラには、二つの側面があります。
1つには体の器官と結びつき、全身の気のめぐりを司るものという肉体的な側面。
イメージとしては、身体の中心を貫くエネルギーセンターにある歯車のようなもの。
1つひとつの歯車が大きすぎたり、小さすぎたり、あるいは早すぎたり、遅すぎたりするとバランスが崩れて、カラダやココロの調子に影響があるよ・・・。といったもの。
もう1つには、「どうしたら神に近づけるか?」ということをテーマに、生命エネルギーは覚醒、上昇していくのだという考え方。
これを『クンダリーニの覚醒』といいます。
クンダリーニとは、蛇の女神で、尾底骨辺りに眠っているとされます。
覚醒し、上昇したその先には、「昇華」があります。
昇華することで、新たな次のステージに上がるといったイメージです。
チャクラの 花を 咲かせる
クンダリーニの覚醒というのは、らせん階段を上昇しながらチャクラの花を開かせていくといったイメージです。
第一チャクラの花は4枚の花弁を持つとされ、暗い赤の波動と共鳴すると言われています。
ここで重要なのは、『1』という数字の意味。
「1」という数字が表すのは、何もないところから生み出すチカラ、エネルギーの源。
宇宙は、無から始まったといわれます。
何もないところに、一瞬のゆらぎが生まれ、そのゆらぎが波紋を広げながら大きくなって、やがてビッグバンが起こったとされています。
そういった最初のエネルギーが、カラダの根底になります。
第1チャクラは、カラダの根幹・下半身全体を司ります。
テーマは、肉体的安心。
整えることで、大地とつながり、しっかりとグラウンディングすることができます。
それが、生きる意欲となり、「今、ここ」を意識しながら、安定した現実を生きていけます。
もう一方では「生きなさい」「食べなさい」「働きなさい」といった、生きることを目的とした教えにつながるのです。
第二チャクラになると、花弁は6枚になり、赤と黄色の間の色に共鳴すると言われています。
ここでは、第一チャクラのテーマ「生きる」ということから「人生を楽しむ」という価値を与えることになります。
「1」が存在を表す数字なら、「2」は関係を表す数字になります。
子孫繁栄といった縦のつながりとともに、社会で暮らす人々との横のつながりといったことを表します。
人間関係の中で生まれる「感情」は喜びに繋がるものだけとは限りません。
解放されずに残った感情がトラウマとなってしまう場合もあります。
エネルギーのバランスがとれていない時、その場限りの性のよろこびを求めて、不健全な男女関係に陥ったりすることもあります。
第2チャクラにおいては、生きる喜びと共に、セクシャリティーの学びということも、大きな課題となります。
神に近づくための教えとしては、「協力、協調」といったことが挙げられます。
「人と交流しなさい」「人脈・友達をつくりなさい」ということです。
このように、それぞれのテーマをクリアしながら、上昇していくイメージです。
香原料の特性
白檀や沈香と合わせて使う香原料は、植物の様々な部分を利用します。
根っこ 茎 葉 花 蕾 樹脂
そして、それらは、部分ごとに違った波動を持っていると言えます。
また、お香は、陰陽五行の『五味』で分類されて表現することもあります。
これらの特性と、チャクラの特徴を独自の観点で結んでいます。
例えば、第一チャクラは、サンスクリット語で『ムーラダーラ』
意味は、根っこ、支えるものということです。
そこで、彩り香では、地のエネルギーを持つ、根っこからできたお香『甘松(かんしょう)』を使います。
第二チャクラは、『スヴァティシュターナ』
意味は、甘さということです。
そこで、シナモンとしてお菓子にも利用される『桂皮(けいひ)』を使います。
ただ、桂皮の場合、そのまま常温での香りは甘いのですが、線香などの材料にして、火をつけると、なんだか辛い香りになるのです。
これが、お香の不思議でおもしろい所ではあるのですが、これでは、整合性が保てなくなってしまいます。
なので、彩り香でチャクラバランスを図るためのお香としては、『塗香(ずこう)』のみとしています。
チャクラバランス塗香を作っていただく際には、チャクラについて学ぶと共に、自分自身のチャクラバランスを知り、それを補うための塗香つくりを体験していただいています。
なお、もっと詳しく知りたい方は、『彩り香のおけいこ12』 2月のおけいこにご参加いただくのがベストです。
遥か昔 から 、 ヨーギ たち ヨガをする人 によって 口伝えで 伝えられてきた チャクラ 。
同じように、 古くから 私たちの 生活に つながっている お 香 とは 、 とても 相性が いいのでは ないでしょうか?