【色彩心理】黒
黒い服って、どんな存在ですか?
うちの息子は小さい頃、私が黒い服を着るのをとても嫌がりました。
時代はバブル期といわれるイケイケの頃。
黒のコートや皮のパンツがカッコイイと思った私も、出かける時には身につけていました。
だけど、息子が嫌がるのです。
「葬式か?」と・・・・。
男の子だし、ファッションに精通しているお洒落な子でもないし、ましてや母親の着ているものにそんなに興味のある子でもない、と思っていたのですが
なぜか「黒」を着ている母は、イヤだったみたいです。
もともと、色が主張しすぎる感じで、私には似合わない色なのですが、
やっぱり「流行り」ってものもあるし
やせて見えるかな・・・なんて思惑もあるし
それに「黒を着ておけば、安心」っていうか、目立たなくていいんじゃない?っていう気持ちも働くし・・・。
「黒」には威厳・荘厳 気品
といったキーワードもありますが
遮断・闇・悪・覆う・無
といったものもあります。
色彩心理的には、どの色でも「ありすぎても、なさすぎてもダメ」ですが、特にこの黒という色は見た目にも強く、使いすぎると主張が強くなりがち。
もし、黒にしておけば 「目立たなくていいんじゃない?」という気持ちがあるのなら、そこには「自分の嫌な部分には、蓋をしてしまおう」という気持ちを強調したものになります。
それは自分で自分のことを認めないことにつながります。
「いいじゃない、私は黒が好きなんだから。」
という人なら、黒のどういったところが好きなのか、どんな色彩心理のキーワードがしっくりくるのか、もう一度考えてみてはいかがでしょう?
何故、この色が好きなんだろう?
いつからだろう?
何か、きっかけって、あったっけ?
もし、黒じゃないなら、どの色を選んでいたのだろう?
その自分に対する探求が、新たな魅力にきづくきっかけになるかも?
あなたにとって、黒い服ってどんな存在ですか?