カラースクールT.A.A

⑤【お香の話】白檀 手のかかる子ほどかわいいっていうことかも

お問い合わせはこちら

⑤【お香の話】白檀 手のかかる子ほどかわいいっていうことかも

白檀(びゃくだん)②

サンダルウッドや白檀が高価なワケ

子どもの頃、母の持つ白檀の扇子でフワリフワリと、あおいでもらうのが大好きでした。

白檀の扇子はご存知の方も多いですね。

 

白檀は日本では生育できません。

数々の条件が合わないからです。

白檀が貴重で希少な理由の一つとして、この木にはオスの木とメスの木がある、ということがあります。

えー?木なのに?

と思うかもしれませんが、花にオシベとメシベがあるように、木にも雌雄異株(しゆういしゅ)とよばれるものがあり、イチョウやキウイなどもそうです。

なので、両方そろっている場所でないとタネができず、発芽することすら不可能なんです。

その他の大きな要因として、この木が『半寄生植物』だということがあります。

寄生という言葉で創造できるように、自分だけでは生きていけないんです。

発芽してからできる吸根によって、他の木の養分をもらいながら成長します。

そうして3~10mにまで大きくなったものも、原木すべてが「香木」になるわけではないんです。

幹のまんなかの部分や根っこの部分。

ここが後に芳香を放つ部分になります。

 

伐採され、森林から集積所に集められた白檀は、そこでしばらく寝かされます。

熟成するんですね。

 

生まれたばかりの白檀が、日本に運ばれ、私たちの手元に届くまでの時間を考えると、50年以上かかっているのです。

安価で手に入るはずがないですね。

 

私が子どもの頃大好きだった白檀の扇子、今は、もう香りません。

残念なことに、白檀は、光と空気に弱いのです。

「永遠に続くものではなく、循環するもの」

それが自然らしさなのかなと思ったりします。

 

白檀の芳香成分は、αーサンタロール、βーサンタロール、αービサボロールなどだということがわかってきました。

そのため、昨今、多くのモノに「白檀のかおり」という名がつけられるようになりました。

 

私が一番驚いたのは、トイレットペーパー。Amazonでも売っています。

もし、気になる方がおられたら、是非、お試しを!

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。