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④【お香の話】白檀の芳香が誤解を生んだ話

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④【お香の話】白檀の芳香が誤解を生んだ話

白檀(びゃくだん)

甘くて、やさしくて、ちょっと官能的な女性を思わせる香り

お香って、よくわからない・・・とおっしゃる方も、白檀の香りに関しては

「あ、これ知ってる!」と言われたりします。

 

お香の中で、最もポピュラーなものといっていいほどの代表格です。

甘くて、やさしくて、ちょっと官能的な女性を思わせる香りです。

 

アロマでは「サンダルウッド」として流通しています。

希少価値のあるものなので、当然、お値段は相当します。

もし、とってもお手軽な価格で手に入れたサンダルウッドをお持ちでしたら、残念ながら、ホンモノではないかもしれません。

話は変わりますが、

「栴檀(せんだん)は、双葉より芳し(かんばし)」

という表現を聞いたことはないですか?

意味は、「素晴らしい香りの栴檀は、すでに双葉の状態の時からよい香りを放っている」

つまり、大成する人は幼少のときからすぐれているということの例えに使われています。

平安時代の歌人、西行も 「せんだんは二葉よりかんばしく、梅花はつぼめるに香あり」

(栴檀は、双葉の時から、そして梅の花はつぼみのうちから、ともによい香りがする。同じように才知の優れた人は、幼少の頃から、その片鱗を表している)との言葉を残しています。

栴檀は白檀のことだとされていますが、実はこれ間違い。

今、日本にある栴檀とインド産の栴檀は別物。

確かに白檀はインド産の栴檀のことですが、西行が見た栴檀は、当然、日本のもの。

インド産の栴檀は、芽が出たばかりの双葉の時には、匂いはありません。

日本の栴檀は、マホガニーの仲間だという事で、木は香りませんが、5月ころに咲く花は、バニラのような芳香がするそうです。

そのかぐわしさに一流の歌人、西行も勘違いしたのではないでしょうか?

次回は、この白檀についてお伝えしますね。

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