『五味調和』豚肉レシピ

五味調和 

彩り香のお話をするとき、よくテーマになるのが「陰陽五行」。
5月のおけいこでは、四季の移り変わりと五行の関係を取り上げます。
そして8月には、方角との関係、10月には、時刻との関係などに言及します。
お香のことを学ぶことで、必然的に昔のひとの暮らしを知ることとなりますが、そこには、大陸からやってきた『陰陽五行』の考えが根付いているわけです。
それは、『味覚』にもつながります。

 

 

五角形が相性(そうしょう)といい、となりのもの助けるとされます。
なので、相性がよい、機能を高めるプラス作用があるといわれます。

いわば、助け合ってお互いを活かす協力関係。

 

星型は相克(そうこく)といい、対立した関係を表すとされます。
なので、相性が悪い、機能を損ねるマイナス作用があると言われます。

こちらは、押さえつけ反発する抑制関係。

五行の関係は、カラダの臓器にも当てはまります。

 

例えば、夏の暑い日、酢の物は落ちた食欲を復活させてくれる食べ物ですが、使うのは酢だけではないですね。
酸味のエレメント『木』は、胃のエレメント『土』と相克の関係。
そのままでは、攻撃力が強く胃の機能を弱めてしまいます。
少し砂糖を加えることで、まろやかになるだけでなく、胃にやさしいものになるのです。

 

 

また、少し寒くなると温かいおぜんざいもいいかな?と思ったりします。
甘くておいしいおぜんざいを作るとき、あるいは箸休めに用意するものは、なんでしょう?
そう!つくるときに「塩を、ひとつまみ」 箸休めに「塩昆布」
この、ちょっとがあるだけで、甘味が引き立ち、おいしくいただけますね。
これも、甘味の『土』と、鹹味の『水』は相克の関係。
鹹味の塩を足してやることで、『土』の弊害をおさえることができるのです。

 

 

こんな少しの工夫を、私たちは当たり前のようにやっていると思いませんか?
母や祖母から聞いたり教えてもらったりしたことは、そのまたおかあさんやおばあさんが教えてもらったこと。昔の人は、理屈はわからなくても「経験」で知っていたのですね。

このように、五行の考えを味覚で調整しましょうというのが『五味調和』
今回は、豚肉レシピをご紹介。
普段、よく口にするお料理を、先日、お伝えした『五性』と合わせてみてみましょう。

 

◆塩豚のソテー
豚肉 『甘』「温」 

クレージーソルト『鹹』「寒」 

こしょう『辛』「熱」 

・豚バラブロックに、クレージーソルトをすり込み寝かせる。
・スライスして断面にもクレージーソルトを少し。・
・焼き上がりに、粒コショウをすりつぶしパラパラ。

・このままで美味しいんだけど、玉ねぎのみじん切りを炒めて、そこに醤油とみりんと蜂蜜少々を加えて煮詰めた”玉ねぎソース”をプラスしたのもGoodです。
・サラダに、きゅうり『甘』「涼」、トマト『酸』「寒」などを添えて。

 

◆豚の冷しゃぶ 梅ソース
豚肉 『甘』「温」 

梅『酸』「温」 

しょうゆ『鹹』「平」
・豚ロース薄切りを湯通しして冷水に取り、水気を切ってレタスの上に。
・だしに薄口しょうゆで軽く味付けしたものに梅干しを溶いてソースに。

これとは別に、我が家の「一子相伝のタレ」もご紹介。
濃い口しょうゆ、みりん、砂糖少々の液に、玉ねぎを山盛りと
ショウガ一片、ニンニクをほんの少々をそれぞれすりおろし、リンゴ酢を少し足す。
もやし、にんじん、きゅうり、アスパラ、トマトなどの野菜を豚しゃぶと一緒に盛り付け、「一子相伝のタレ」をかけていただきます。
我が家では、夏の定番!

 

◆豚の生姜焼き
豚肉 『甘』「温」 

ショウガ『辛』「温」 

しょうゆ『鹹』「平」 
・豚肉に軽く塩コショウ
・しっかり焼き色がついたら、ショウガ醤油を回しかけ、からませる。

我が家では、先に玉ねぎ(『辛』「温」)を炒めて取り置き、
豚肉を焼いたところに戻して、ショウガ醤油をかけ、一緒に味を絡ませます。

 

みなさんのお宅では、いかがでしょう?
別に意識していたわけではないけれど、『五味調和』のお料理を作っていたりしてませんか?
きっとそれは、先人の知恵を受け継いでいるということなのだと思います。

色と香りでココロのバランスを整える、と同時に、美味しく食べて、カラダのバランスを整える。
毎日の食事も意識したいですね。

  
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